Story
この一丁ができるまで
それは、友人のために贈った
ひとつの包丁からはじまりました。
その素晴らしい包丁は見るも美しく、実用性も兼ね備え
見ているだけでも心を動かされるものでした。
その包丁を作った職人に興味を持ったその友人は
鮨職人の工藤順也を通じて伝統工芸士黒崎 優に出会います。
くしくも、その二人の職人はお互いを認め合う仲でした。
感動したその友人は二人の力を結集した一丁を
作ることを提案します。
すべては、必然の出会い。
こうして生み出された至高の一丁こそ二人の名を関した
包丁「一黒」なのです。
鮨職人
工藤 順也
1981年北海道札幌市生まれ。
父が82年に創業した「鮨 一幸」の長男として、子どもの頃から店を手伝い、6歳のときには出張先で巻物を担当。17歳で父と一緒にカウンターに立ち25歳で店を受け継ぐ。
2012年、30歳でミシュランガイド一つ星を獲得し17年にはミシュランガイド二つ星に昇格。「心が動くすしを作りたい」あらゆる技法を再構築し昇華させ、今や知る人ぞ知る日本屈指の鮨職人となっている。
伝統工芸士
黒崎 優
1979年、福井県生まれ。
カネ弘打刃物での12年間の修行を経て、黒﨑打刃物として独立。
黒﨑打刃物の製品は海外のシェフの間では「Kurosaki Knives」として知られ、世界中の包丁店で販売されており、工房ではその膨大なオーダーに応えるべく、日々製造を続けています。工房には包丁を求め、また製造現場をひと目見ようと、日本の料理人をはじめ、海外のシェフやナイフ愛好家が訪れている。
